凡例
- 当ページは戦国時代の史料でよく用いられる用語のうち、「あ」で始まる単語を扱ったものである。
- 当サイトで用語辞典を扱う目的は、主に当サイト上の「織田信長の年表」ページに掲載する翻刻の内容を理解しやすくするためのものである。
従って、一般的な古語辞書とは異なり、簡便な内容に留めている。 - 見出し語は便宜上、現代仮名遣いで記す。
例えば「越度」は「をちど」ではなく「おちど」とするため、「お」の項で扱う。 - 用例は原則として新字体で記す。
- 史料は充て字や異体字、方言など非常に多岐に渡るため、全てを記すことは困難である。
従って当サイトの判断で、便宜上記すものとそうでないものを区別するものとする。 - 例文は個人的に好例と判断したものを選んだため、時代や地域に偏りがある。
- 中には当サイトの不勉強による誤った解釈や読み下しもあるため、参考程度に留めていただきたい。
- 必要に応じて削除し、また加筆・修正を加えるものとする。
馳走・・・ちそう
意味
①奔走すること。
②食事を出すなどして客をもてなすこと。
例文 『山中文書』九月晦日付六角義治書状
就当国江相越、毎事可令馳走之由、以岡本申候、尤祝着候、仍進藤配当分如当知行為給恩申付候条、領地不可有相違候、猶狛修理亮可申候、謹言、
(書き下し文)
当国へ相越すに就きて、毎事馳走せしむべきの由、岡本を以て申し候。
もっとも祝着に候。
仍って進藤配当分、当知行の如く給恩として申し付くるの候条、領地相違有るべからず候。
なお狛修理亮申すべく候。謹言
本状ではいうまでもなく①の意である。
備考
元は駆け走ることを指したが、転じて走り回ること、奔走を意味するようになった。
これが時代を下るごとに拡大解釈され、用意のために奔走する意から、もてなし、饗応、御馳走を意味するようになった。
現在ではもっぱらもてなす側が用いる用語だが、かつては目上の者が「馳走せよ」と下命することが普通であった。

