古文書解読の基本的な事 よく出る単語編 五十音順「ま」~「ん」

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古文書解読の基本的な事 よく出る単語編 五十音順「ま」~「ん」
来世ちゃん
来世ちゃん

こんばんはー!
今回は古文書解読編 基礎の第4段目
自分がこういうサイトがほしい~と思っていた
部分を凝縮しました^^
何かの参考になれば幸いです。

あ、あとくずし字の解読はまた別の記事にということで、
正しくは「書き下し文の事典」みたいな感じですね。

目次をクリックorタップしたら見たい所に飛べるヨ。

  1. 「ま」行
      1. 任・・・まかせる、まかせ、にん
      2. 寔・誠・・・まことに
      3. 間敷・・・まじく、まじき
      4. 末代・・・まつだい
      5. 守・・・まもる、まもり、~(の)かみ
      1. 猥、猥ニ・・・みだりに
      2. 右条々・・・みぎのじょうじょう
      3. 砌・・・みぎり
      4. 名代・・・みょうだい
      1. 虫気・・・むしけ
      2. 六ケ敷・六ケ舗・・・むつかしき、むつかしく
      3. 空敷・・・むなしく、むなしき
      4. 謀反、謀叛・・・むほん
      5. 邑、邨・・・むら
      1. 銘々・・・めいめい
      2. 召置・・・めしおき
      3. 目安・・・めやす
      4. 面目・・・めんぼく
      1. 申上・・・もうしあげ
      2. 可被申上・・・もうしあげらるべし(べき)
      3. 申入・・・もうしいれ
      4. 申付・・・もうしつけ・もうしつく・もうしつくる
      5. 申談・・・もうしだんじ・もうしだんずる
      6. 申出・・・もうしで
      7. 乍申・・・もうしながら
      8. 被申・・・もうされ・もうさる
      9. 若・・・もし
      10. 不用者・・・もちいざるもの・もちいざるは
      11. 以・・・もって
      12. 尤・・・もっとも
      13. 諸々・・・もろもろ
      14. 門跡・・・もんぜき
  2. 「や」行
      1. 哉・・・や、かな
      2. 軈・軈而・・・やがて
      3. 輩・・・やから、ともがら
      4. 族・・・やから
      5. 不得止・・・やむをえず
      1. 床敷・・・ゆかしい
      2. 努々・・・ゆめゆめ
      1. 用捨・・・ようしゃ
      2. 様躰・様体・・・ようだい
      3. 漸・・・ようやく
      4. 能・・・よく、よき、あたう
      5. 能々・・・よくよく
      6. 由・・・よし
      7. 誼・・・よしみ
      8. 仍・・・よって
      9. 仍如件、仍状如件・・・よってくだんのごとし・よってじょうくだんのごとし
      10. 仍執達如件・・・よってしったつくだんのごとし
      11. 自、従、依・・・より
      12. 無拠、無據・・・よんどころなく
  3. 「ら」行
      1. 被・・・られ・らる・~なされ・~なさる
      1. 了簡・・・りょうけん
      2. 聊爾・・・りょうじ
      3. 綸旨・・・りんし
      1. 狼藉・・・ろうぜき
  4. 「わ」行
      1. 脇付・・・わきづけ
      2. 態・態与・・・わざと
      3. 態令啓候・態令啓達候・・・わざとけいせしめそうろう・わざとけいたつせしめそうろう
      4. 蟠・・・わだかまる、わだかまり
      5. 詫言・・・わびごと
      1. 无・畢・訖・・・ん・おわんぬ

「ま」行

任・・・まかせる、まかせ、にん

(意味)任せる

寔・誠・・・まことに

(意味)今日よく用いられる「誠に」と同じ

間敷・・・まじく、まじき

(意味)あってはならないこと、禁止すること
 (備考)「致間敷候」だと”いたすまじくそうろう”=~してはいけませんとなる

末代・・・まつだい

(意味)のちの世、後世。
 (備考)「於末代」は”まつだいにおいて”

守・・・まもる、まもり、~(の)かみ

(意味)守る。または受領名ずりょうめい

猥、猥ニ・・・みだりに

(意味)むやみやたらに

右条々・・・みぎのじょうじょう

(意味)条々と同じ意味。禁制きんぜいやお触書など、身分が下の者に対して用いられることが多い

砌・・・みぎり

(意味)~の際、~のときに
 (備考)「御上洛之砌」だと”ごじょうらくのみぎり”となる

名代・・・みょうだい

(意味)人の代理を務めること

虫気・・・むしけ

(意味)腹痛・不眠・癇癪などの症状を指す。

六ケ敷・六ケ舗・・・むつかしき、むつかしく

(意味)難しいこと

空敷・・・むなしく、むなしき

(意味)形容詞「空しい」の連用形、または連体形

謀反、謀叛・・・むほん

(意味)主君に背いて兵を挙げること

邑、邨・・・むら

(意味)村、村落のこと

銘々・・・めいめい

(意味)それぞれ

召置・・・めしおき

(意味)臣下として召しかかえる、お召し取りになる
 (備考)「被召置」は”めしおかれ”

目安・・・めやす

(意味)訴状、訴え

面目・・・めんぼく

(意味)世間の人に合わせる顔。体面。体裁

申上・・・もうしあげ

(意味)言上すること
 (備考)「不及申上」は”もうしあげるにおよばず”となる。

可被申上・・・もうしあげらるべし(べき)

(意味)申し上げられて当然、報告があって当然であること

申入・・・もうしいれ

(意味)希望や意見、要求などを相手方に伝える。
 (備考)「申上」が謙譲ならば「申入」は対等な立場。

申付・・・もうしつけ・もうしつく・もうしつくる

(意味)言いつける。命じる。

申談・・・もうしだんじ・もうしだんずる

(意味)話し合う

申出・・・もうしで

(意味)申し出ること

乍申・・・もうしながら

(意味)~と言いながら、~と申しておきながら

被申・・・もうされ・もうさる

(意味)仰せになること

若・・・もし

(意味)仮に、もしそうであるからには、
 (備考)今日でも「若しくは」と表記される場合があるのは昔の名残

不用者・・・もちいざるもの・もちいざるは

(意味)用のない者、取り立ててない者
 (備考)禁制やお触れなど、一般民を出入りさせないときなどによく用いられる

以・・・もって

(意味)前提を示す。~をもって
 (備考)「猶以」(なおもって)「甚以」(はなはだもって)などもよく用いられる。

尤・・・もっとも

(意味)道理に、ただし

諸々・・・もろもろ

(意味)多くのもの、いろいろのもの、さまざまのもの

門跡・・・もんぜき

(意味)皇族・貴族の子弟が出家して、入室している寺格のある寺院。あるいはその人。

「や」行

哉・・・や、かな

(意味)~かな、~か?といった疑問詞、時々反語としても

軈・軈而・・・やがて

(意味)まもなく、そのうちに

輩・・・やから、ともがら

(意味)仲間、集団、輩、連中
 (備考)掟書などではよく登場する

族・・・やから

(意味)輩、連中、仲間、集団、

不得止・・・やむをえず

(意味)しかたなく

床敷・・・ゆかしい

(意味)慕わしい。懐かしい

努々・・・ゆめゆめ

(意味)万が一にも

用捨・・・ようしゃ

(意味)お許し。控えめにすること。手加減すること。採用することとしないこと。
 (備考)「令用捨候」は”ようしゃせしめそうろう”

様躰・様体・・・ようだい

(意味)①姿や形②物事の有り様

漸・・・ようやく

(意味)段々と。少し

能・・・よく、よき、あたう

(意味)良く、上手く、~できる(可能の意を表す)
 (備考)「不可能」ならば”あたうべからず”あるいは”あたうべからざる”

能々・・・よくよく

(意味)十分に

由・・・よし

(意味)~とのこと(伝聞) 一連の事がらを一括りにまとめる
 (備考)「~の由候」ならば”~だと聞いている”

誼・・・よしみ

(意味)親しく、昵懇じっこん

仍・・・よって

(意味)それによって、そういうわけで
 (備考)本題に入るときにこれが来る。また「仍状件如よってくだんのごとし」など、文章の最後に来る決まり文句にも用いられる

仍如件、仍状如件・・・よってくだんのごとし・よってじょうくだんのごとし

(意味)「前記の通りである」といった意味。
 (備考)制札や目下の者に対してよく用いられるいわば決まり文句。

仍執達如件・・・よってしったつくだんのごとし

(意味)「以上が〇〇様の御意向である」という意味。

関連記事:戦国時代の外交文書のルールとしきたり ポイントは礼儀の厚薄にあり

自、従、依・・・より

(意味)~から、~以来
 (備考)「自是可申述事、」ならば”これよりもうしのぶべきこと”となる。

無拠、無據・・・よんどころなく

(意味)仕方なく、やむを得ず

「ら」行

被・・・られ・らる・~なされ・~なさる

(意味)~なさる(敬語)受動態の場合もある
 (備考)古文書では非常によく出る表現。
「可被申上候、」ならば”もうしあげらるべくそうろう”となる。

了簡・・・りょうけん

(意味)考え

聊爾・・・りょうじ

(意味)軽率な、いい加減な

綸旨・・・りんし

(意味)蔵人が勅旨を受けて紙屋紙こうやがみに書いて出した文書。多く宿紙を用いた。

今のところなし。出てきましたらこっそり追加します。

今のところなし。出てきましたらこっそり追加します。

狼藉・・・ろうぜき

(意味)物に対して乱暴すること。
 (備考)禁制などではよく出る表現。人に対する乱暴は”乱妨”とする傾向にある。

「わ」行

脇付・・・わきづけ

(意味)書状で宛名の左下に書き添えて敬意を表す語。
「参(まいる)」・「人々御中(ひとびとおんちゅう)」・「 侍史 (じし)」・「机下(きか)」などの類。
返書には「尊答(そんとう)」・「貴酬(きしゅう)」などがよく用いられた。

態・態与・・・わざと

(意味)わざと折り入って、わざわざ、特に思い立って
 (備考)事改まって言上する意で、書状の冒頭に用いられる傾向にある。
「態々」でわざわざ

態令啓候・態令啓達候・・・わざとけいせしめそうろう・わざとけいたつせしめそうろう

(意味)(表現が難しいが)こちら側で使者を立てましたという感じ。
 (備考)いわゆる「令」が返読文字となっているが、「態と啓せしめ候」。
“わざと”は一見するとおしつけがましい語感に感じるが、昔はそれが普通だった。
同じような意味で「雖未申通候(いまだもうしつうぜずそうろうといえども)」があるが、「態令啓候」の方は自身の方から使者を仕立てた場合によく用いられる。
つまり、
A氏「態令啓候(こちらから使者を仕立てました)、然者申談義有之候間・・・(御相談したいことができましたので・・・)」
B氏「雖未申通候(今までご挨拶したことがありませんでしたが)、抑駿甲相年来令入魂候処・・・(駿河甲斐相模の三国は年来昵懇の関係であったところ・・・)」
という感じ。

蟠・・・わだかまる、わだかまり

(意味)うまくことが運ばず滞る、心の中につっかえたような

詫言・・・わびごと

(意味)謝罪・降伏を指す表現。

なし

无・畢・訖・・・ん・おわんぬ

(意味) 古来から日本では発音しなかったものだが、大陸から漢字が入ったことにより、用いられるようになった。
 (備考)


一、楽市、楽座たる上ハ、諸役令免許
 (一、楽市・楽座たる上は、諸役免許せしめおわんぬ)

   『善立寺文書(元亀三年九月日付織田信長朱印状)』
来世ちゃん
来世ちゃん

頻出単語を見つけましたら、順次追加していきます。

  1. 「あ」~「こ」
  2. 「さ」~「と」
  3. 「な」~「ほ」
  4. 「ま」~「ん」 イマココ
  5. 古文書解読の基本的な事 返読文字によくある傾向を実際の古文書を例に説明
来世ちゃん
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来世ちゃん
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今度は「単位」とか「月・時刻」などもまとめてみようかと思います。
それでは、ご覧いただきありがとうございました!

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