こんにちはー!
今回は「名言・格言」を書きます。
1回目ということで、私が最も好きな格言を由来とともにご紹介します。
「天は自ら助くる者を助く」 サミュエル・スマイルズ(?)
意味
他人に頼らず、自立して努力する者には天の助けがあり、必ず幸福になれる
サミュエル・スマイルズ
この言葉が生まれた背景
諸説あるが、最も有力な説が1859年発行のサミュエル・スマイルズ著の欧米人の成功談を集めた「自序論」である。
その序文に「天は自ら助くる者を助く」が記されている。
序文に書くくらいだから、恐らくスマイルズ自身が創った格言なのであろう。
私はこの格言が一番好き。座右の銘
また、少し似た名言に
努力は必ず報われる。報われない努力があるとすれば、それはまだ努力とは言えない
王貞治
王貞治
という世界の本塁打王が残した言葉もある。
「人は所詮、自分で自分の背中を押すしかないのだ」 カーク・ダグラス
カーク・ダグラスとは
両親はロシアの迫害から逃れてアメリカに移住したユダヤ人。
生活は貧しかった。
ダグラスは海軍を除隊後、ハリウッドの俳優や監督などで一躍アメリカのヒーローとなった。
カーク・ダグラス
この言葉が生まれた背景
この言葉だけを見ると、先に述べた「天は自ら助くる者を助く」と似たような名言に思えるが、実はこの言葉には前文がある。それを合わせると
多くのアメリカ人が家庭でこう言われて育ったに違いない。
カーク・ダグラス
ユダヤ人を差別するのは仕方のないことだ。
国のしきたりなのだ。
しかし私はその差別のおかげで頑張れた。
人はしょせん、自分で自分の背中を押すしかないのだ。
すごい人は負けん気が強くて、ここぞという場面での集中力はすごいですよね。
見習いたいものです。
「たった5セントでも軽んじるべきではない。これは1ドルの年利なのです」 ジョン・ロックフェラー
ジョン・ロックフェラーとは
ジョン・ロックフェラーはアメリカで石油事業を興して、大成功を収めた人物。
多くの人たちが、当てずっぽうでスコップを持って石油を掘り当てていたが、ロックフェラーはそれをしなかった。
ジョン・ロックフェラー
彼は人々が掘り当てた石油の利権を買い集めて精製し、それを「スタンダード石油」と銘打ち、あたかも「自社製品こそが世界標準だ」として世界的企業に昇りつめた。
1920年代には、J. P. モルガンジュニアを抜いて世界で一番の金融資産を持つに至った。
当時は大統領以上の人気者であり、マスメディアは彼の一挙手一投足を追った。
この言葉が生まれた背景
彼は晩年、子どもと会う時に、必ず5セント硬貨をあげることを習慣にしていた。
「なぜ大富豪が5セントなの?」と記者が問うと
「たった5セントでも軽んじるべきではない。これは1ドルの年利なのです」と答えたそうだ。
子どもの時期にこそ、年利の凄さについて理解してほしいと考えていたのかもしれない。
年利の方はあげるから1000万ドルください
「事を遂げる者は愚直でなければならぬ。才走ってはうまくいかない」 勝海舟
勝海舟とは
江戸時代後期の幕臣(幕府直属の家来)
早くから欧米列強による植民地支配を懸念しており、同じ志で身分の高い大久保一翁の知遇を得たことによって、幕府中央に意見を通しやすかった。
一介の素浪人である坂本龍馬に海軍論、カンパニー(株式会社)の構想、選挙制度などを教え、さらに友達である大久保一翁、福井藩主の松平春嶽、横井小楠、三岡八郎(由利公正)らを紹介。自身が左遷させられた時は、面識のない薩摩藩の西郷隆盛に坂本を託すなどをした。
勝海舟
その後は江戸城を無血開城に導いた。
この言葉が生まれた背景
何か事を成し遂げようとする場合、自分の才能を過信してはいけない。
自信があり、才能がある場合は、「こうなるに違いない」と勝手な憶測を立てがちなので、決して慢心せずに愚直にならなければならないということであろうか。
才気に満ち溢れている海舟自身を戒めた言葉なのかもしれない。
弟子の坂本龍馬を見て、ますますそう感じた可能性もある。
ちなみに、勝海舟は勝安房守と呼ばれていたのだが、明治維新後に「勝安芳」と改名している。
そのことも考えると、よりこの格言が面白く見えてくる。
勉強になりますね。
能ある鷹は爪を隠すとも言いますし、愚鈍なふりして、深く付き合うと実はすごい人だったと思われた方が、人間に深みが出てきそうですよね。